センターの概要

センター長挨拶

岩手大学農学部附属産業動物臨床・疾病制御教育研究センター（Farm Animal Clinical Skills and Disease Control Center; FCD）は，産業動物臨床教育と実践的な参加型臨床実習を行う拠点として産業動物臨床教育の向上を支援すること、並びに家畜疾病制御に係る教育研究体制を整備し、学部・大学院・卒後教育を行うとともに産業動物分野を支える獣医師人材を育成する拠点を構築することを目的とし、令和４年６月に設立されました。

産業動物獣医療への若手獣医師の慢性的な不足や診療獣医師の高齢化等による将来的な産業動物獣医師の不足が案じられ、我が国の畜産物の安定供給および食の安全・安心に多大な影響が生じることが危惧されております。一方、畜産県に位置する東北唯一の国立獣医系大学である岩手大学は地域産業に密着した産業動物臨床教育に重点を置いてきており、東京農工大学との共同獣医学科学生に対する総合参加型臨床実習の実施や産業動物臨床獣医師に対する卒後研修等を実施して参りました。この実績を踏まえて、FCDは広く産業動物分野を支える獣医師人材を育成する拠点となることを目標としています。

FCDは3つの部門：企画調整部門，産業動物実習部門および感染症制御部門で構成され、主に以下の活動を行っていきます。

産業動物臨床に関する実践的参加型臨床実習の提供および卒後教育の提供
重要な家畜伝染病の制御・診断・予防法に関わる研究

FCDの取り組みを産業動物に関わる方々や地域社会の皆様にご理解いただき、FCDの活動をより良いものにしてゆくことができれば幸甚に存じます。今後ともFCDの活動にご理解と温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和5年7月　FCDセンター長　一條　俊浩

理念・目的

岩手大学農学部の産業動物臨床教育と実践的な参加型臨床実習を行う拠点として産業動物臨床教育の向上を支援すること、家畜疾病制御に係る教育研究体制を整備し、学部・大学院・卒後教育を行うとともに産業動物分野を支える獣医師人材を育成する拠点を構築することを目的として活動を行っています。